肝包虫症

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  かんほうちゅうしょう
肝包虫症                              

初診に適した科
[内科] [消化器科]

どんな病気か

 包虫症は、エキノコックス属の条虫(じょうちゅう)の幼虫である包虫が感染して生じる疾患で、肝、肺、骨髄(こつずい)などに包虫が寄生する疾患を総称します。単包虫症と多包虫症とがあり、前者は単包条虫、後者は多包条虫の感染により起こります。
 肝臓の感染では、嚢胞(のうほう)の形成を主病変とします。単包虫症は大きな嚢胞を形成するのが特徴で、時に破裂します。多包虫症は、包虫が外に増殖し、蜂巣状構造を形成します。他の臓器にも転移し、悪性腫瘍に類似しています。
 多包虫症は北半球の寒冷地に広く分布し、日本では北海道にみられます。一方、単包虫症は日本では極めてまれです。

原因は何か

 成虫は終宿主(しゅうしゅくしゅ)であるキツネ、イヌなどに寄生し、虫卵はそれらの糞便に排泄されます。ヒトへの感染は、虫卵に汚染された水、食べ物、ほこりなどを口から摂取することによって起こります。中間宿主であるヒトの十二指腸内で幼虫となり、腸管から門脈に侵入し、肝に定着し、嚢胞を形成するのです。
 嚢胞の内部には多くの頭節が生じ、無数の包虫が生じます。幼虫は肝臓に入ると2〜3カ月で、外側にキチン膜をもつ嚢胞を形成します。嚢胞の大きさは、10〜20cmにも達し、肝臓は肥大、変形してしまいます。

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