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病気を知ろう!病気の用語辞典」は、一般的な病気の用語を集めたサイトです。どんな病気なのかまた、身体の不調に悩んでいる人や、気になる病気の意味を知りたい人のために、使用されている病気用語をできるだけ多く掲載、わかりやすく解説しています。少しでも、皆さんの参考になれば幸いです。また、よく耳にする病気用語につきましても、50音順の索引ができますので、すぐに調べることが出来ますし、病名の検索もできます。是非とも気になる病気を調べて、参考にしてください!。ただ、病気についてのご相談、ご質問などにはお答えしておりませんので、もしご心配でしたら解説だけで自己診断せず実際の医学的な知識のある先生方やかかりつけの先生方の助けをかりたほうがずっと効果的ですし安全です。
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   しきゅうかすい、しきゅうだつ
子宮下垂、子宮脱                             

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]

どんな病気か

 子宮下垂および子宮脱は子宮の位置の異常のことで、子宮が下降して腟内にとどまっている状態を子宮下垂といい、腟から脱出してくる状態を子宮脱といいます。

原因は何か

 骨盤底支持組織と骨盤底筋の弛緩(しかん)のため、骨盤内の臓器が腟から脱出してくる状態が性器脱であり、老化現象のひとつです。
 脱出してくる臓器により子宮脱、膀胱瘤(りゅう)、直腸瘤、小腸瘤などと呼ばれています。一種の骨盤底ヘルニアと考えられています。


  しきゅうがいにんしん

子宮外妊娠

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 受精卵は子宮内腔の粘膜に着床するのが正常ですが、それ以外の場所に着床し妊娠が成立したものを子宮外妊娠といい、およそ200〜500回の妊娠に1回みられます。ほとんどは卵管(らんかん)内に妊娠したものです。まれには卵管の付け根、子宮頸管(けいかん)、卵巣、腹膜表面に妊娠します。

原因は何か

 卵管内に炎症が起こって卵管の通過が悪くなったり、受精卵を子宮内に運ぶ機能が低下すると、受精卵が卵管内にとどまって卵管妊娠になると考えられます。しかし、これらの機能障害に気づくことは難しく、原因がはっきりしないこともよくあります。


  しきゅうきんしゅ

子宮筋腫

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 子宮筋腫は、主に子宮筋層内の平滑筋(へいかつきん)成分から発生し、女性ホルモン(エストロゲン)のはたらきによって発育する良性腫瘍です。婦人科の腫瘍のなかでは最も多い病気で、その発生頻度は30歳以上の女性で20〜30%と推測されています。さらに非常に小さな筋腫も含めると、過半数の女性にあると考えられています。20代の女性にもみられます。
 小は顕微鏡的な大きさから、大は数十cmにまで達する硬い球形のこぶができます。こぶは1個から数個できるのが普通です。筋腫の90%以上は子宮体部に発生し、残りは子宮頸部(けいぶ)に発生します。筋腫ができる部位によって、3つのタイプがあります。内側の子宮内膜に向かって発育したものを粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)、筋層のなかで発育したものを筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)、子宮の外側に向かって発育したものを漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)と呼びます。

原因は何か

 子宮筋腫ができる原因については不明な点が多いのですが、現在、次のような仮説が提唱されています。
 未分化な子宮平滑筋(へいかつきん)細胞が、胎児期の分化の過程でいろいろな影響を受け、筋腫の芽になる細胞が子宮筋層内に発生し、思春期から増えてくる性ステロイドホルモンに反応して子宮筋腫に成長していく、という説です。実際、初経が来る前には子宮筋腫はみられず、また閉経後には筋腫の発生はなく、すでにある筋腫も縮小します。


  しきゅうきんそう(じっしつ)えん

子宮筋層(実質)

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 子宮筋層炎とは、子宮筋層に起こる炎症のことです。

原因は何か

 子宮筋層における細菌感染が原因となります。子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)が子宮筋層にまで波及することで起こることが多いのですが、帝王切開術や子宮筋腫核出術(きんしゅかくしゅつじゅつ)などの手術後に起こることもあります。子宮内膜炎と同様に、感染経路は上行性感染によるものが多く、まれにリンパ行性、血行性、下行性感染も認められます。起炎菌としては、大腸菌、腸球菌、連鎖球菌(れんさきゅうきん)、ブドウ球菌、淋菌(りんきん)、結核菌(けっかくきん)、バクテロイデス、ペプトコッカスなどがあります。
 月経が定期的にある女性では、子宮内膜の機能層は周期的にはがれ落ちるので細菌が侵入してきても月経時に排出されてしまうこともありますが、閉経後、分娩後や流産後の女性では周期的な子宮内膜の剥脱(はくだつ)がないので上行性感染を起こしやすいと考えられます。また、子宮内膜炎と同様に子宮内操作時に細菌が侵入することもあります。


  しきゅうけいかんえん

子宮頸管炎

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

子宮頸部(けいぶ)の炎症性病変で、性交後に腟から病原体が上行性に感染して起こるものが多く、主な病原体はクラミジアや淋菌などの細菌です。分娩や人工妊娠中絶などの子宮内操作に続発する細菌感染もあります。若い女性や妊婦では、子宮腟部びらんが大きいため、感染が起こりやすくなります。
 骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)を発症した場合、子宮頸管炎が最初の感染病巣とされています。また、自然流・早産、絨毛膜羊膜炎(じょうもうまくようまくえん)、新生児肺炎などにも子宮頸管炎が関係していると考えられています。


  しきゅうけいかんぽりーぷ

子宮頸管ポリープ

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 子宮頸管粘膜の増殖性病変で、茎(くき)をもつような形で発育して外子宮口から露出していきます。深紅色のポリープ(キノコ状の小さな腫瘍)で、多くは単発で発生し、数mm〜数cmの大きさです。30〜40代の多産婦に多くみられます。がんなど悪性のものに変化することは、ほとんどありません。

原因は何か

 原因は明らかではありませんが、子宮頸管の慢性炎症が原因のひとつとして考えられます。


  しきゅうけいかんれっしょう

子宮頸管裂傷

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 分娩時に外子宮口から子宮頸管上方に向かって生じた裂傷を子宮頸管裂傷といいます。裂傷は頸管の左右方向に起こりやすい傾向にあります。それまではゆっくりだった頸管の開大が急速に進んだ場合では、とくに注意が必要です。

原因は何か

 分娩の進行が急速で、陣痛が頸管の開大に比べて強すぎる場合に起こります。


  しきゅうけいがん
子宮頸がん

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 子宮は、「とっくり」を逆さにしたような形をしています。子宮の細い部分(頸部)の先端が腟の奥に突き出ています。子宮頸部の上皮(粘膜)から発生するがんのことを子宮頸がんといいます。がんは、はじめは上皮のなかにとどまっています(上皮内がん)が、次第に子宮の筋肉に浸潤(しんじゅん)します。さらに腟や子宮のまわりの組織に及んだり、骨盤内のリンパ節に転移したりします。さらに進行すると、膀胱・直腸を侵したり、肺・肝臓・骨などに転移したりします。
 子宮頸がんは、40、50代に最も多い病気ですが、20代の人や80歳以上の人にもみられます。

原因は何か

 ほとんどの子宮頸がんでヒトパピローマウイルスの遺伝子が検出されます。そのため、このウイルスに感染することが子宮頸がんの発生の引き金と考えられています。このウイルスは性交により感染するので、初めて性交した年齢が低い人や多くの性交相手がいる人は子宮頸がんになる危険性が高くなります。
 しかし、実際に子宮頸がんになる人は、ウイルスに感染した人のなかの一部にすぎません。発がんには、ウイルスに感染した人の体質(遺伝子の不安定性や免疫など)も関係していると考えられています。


  しきゅうこうてんしょう(しきゅうこうけいこうくつしょう)

子宮後転症(子宮後傾後屈症)

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 子宮は通常、前傾前屈(ぜんけいぜんくつ)の位置をとっていますが、後傾後屈の位置をとる状態を子宮後転症(子宮後傾後屈症)と呼びます。正常女性の約20%に認められるといわれています。
 とくに障害を伴わない場合は病気とはみなしません。子宮後転症はかなり以前には病的と考えられ、手術が行われていた時代もありましたが、現在では治療の対象とは考えられていません。

原因は何か

 大部分は可動性であり、病気ではありません。
 骨盤内の炎症や子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)などが原因で、子宮と直腸あるいは骨盤腹膜と癒着(ゆちゃく)し、非可動性の子宮後転症になっていることもあります。
 この場合には、原因疾患による症状が現れることはありますが、子宮後転症そのものによる特有な症状というものはありません。


  しきゅうたいがん

子宮体がん

初診に適した科
[婦人科] [産婦人科]


どんな病気か

 子宮の太くなった部分(子宮体部)の内部は粘膜(子宮内膜(しきゅうないまく))で裏打ちされた空洞になっています。子宮体部の粘膜から発生するがんのことを子宮体がんといいます。子宮内膜がんと呼ぶこともあります。子宮内膜に発生したがんは次第に子宮の筋肉に浸潤(しんじゅん)します。さらに子宮頸部(けいぶ)や卵管・卵巣に及んだり、骨盤内や大動脈周囲のリンパ節に転移したりします。さらに進行すると、腹膜・腸・肺・肝臓・骨などに転移します。
 子宮体がんは、50、60代に最も多く発見されますが、5%は40歳未満で発見されます。

原因は何か

 子宮体がんの発生には、エストロゲン(卵胞(らんほう)ホルモン)による子宮内膜の刺激作用が関与しています。
 子宮内膜は卵巣から分泌されるエストロゲンの作用によって増殖します。卵巣から排卵したあとには黄体が形成されますが、そこから分泌されるプロゲステロン(黄体(おうたい)ホルモン)の作用が加わることによって子宮内膜は分泌期内膜(ぶんぴつきないまく)に分化します。黄体は2週間ほどで消退して、エストロゲン・プロゲステロンの分泌も減少しますが、それに反応して子宮内膜が剥離します(月経)。正常なホルモン環境では子宮内膜は増殖・分化・剥離(はくり)のサイクルを繰り返します。
 しかし、排卵の障害などのために子宮内膜がプロゲステロンの作用を受けないままエストロゲンに刺激され続けると、子宮内膜が過剰に増殖し(子宮内膜増殖症(しきゅうないまくぞうしょくしょう))、子宮体がんの発生母地になります。
 肥満・未産・遅い閉経年齢(53歳以上)が子宮体がんの危険因子です。また糖尿病や高血圧症も危険因子とされています。
 乳がん、大腸がんの既往のある人は子宮体がんになる危険が一般より高く、逆に子宮体がんの既往のある人は乳がん、大腸がんになる危険性が高いことが知られています。
 逆に、経口避妊薬の使用により子宮体がんの発生率が下がります。


  しきゅうちつぶびらん

子宮腟部びらん

初診に適した科
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どんな病気か

 子宮頸部(けいぶ)の内腔をおおっている上皮が、外子宮口を越えて子宮腟部(子宮の最下方の部分で腟内に突出している)の表面に及ぶ状態を指します。真びらんは人為的な損傷や、がんなどによる上皮の欠損を意味しますが、大部分は、肉眼では一見上皮がはがれたように見える仮性びらんです。成熟女性の60〜80%に、びらんがみられます。

原因は何か

 思春期以前(初経前)には、子宮腟部は重層扁平上皮(ちょうそうへんぺいじょうひ)におおわれています。思春期(初経以降)になると女性ホルモン(エストロゲン)の作用によって子宮頸管が腟腔に外反するようになります。その結果、子宮頸管上皮が腟腔に露出した状態になります。子宮頸管上皮は1層の円柱上皮からなるため、結合組織内の豊富な血管網が透(す)けて赤色をしていて、肉眼ではびらん状に見えます(仮性(かせい)びらん)。
 閉経期以降、子宮頸管上皮は再び頸管内に退縮し、子宮腟部は重層扁平上皮におおわれます。


  しきゅうないたいじはついくちえん

子宮内胎児発育遅延

初診に適した科
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どんな病気か

 在胎週数に応じた胎児の発育が認められず、発育が遅延していると考えられる状態です。通常は早産および満期産の新生児体重から作成した児体重の増加曲線からみて体重(推定)が*10パーセンタイル以下の場合をいいます。
 *10パーセンタイル:集団全体のなかで小さいほうから10%の集団が含まれるための境界の値

原因は何か

 原因は低栄養と胎児側要因の2つに大別されます。低栄養は母体から胎盤・臍帯(さいたい)を介して供給される酸素や栄養が不足していることが原因で、母体異常(妊娠中毒症(にんしんちゅうどくしょう)、高血圧、心疾患、腎疾患、自己免疫疾患、糖尿病)の合併や胎盤・臍帯の異常によります。胎児側の要因としては染色体異常や奇形の存在、風疹(ふうしん)などの子宮内感染、家系的な体質によるもの(母体も小さいなど特別な異常を合併しないもの)、などがあげられます。
 低栄養によるものでは妊娠中期以降、躯幹(くかん)の発育に比べ頭囲が大きいという、やせ型の体型となり、胎児自身によるものはバランスの取れた体型を示すことが多いようです。


  しきゅうないはんしょう

子宮内反症

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どんな病気か

 子宮が内膜面を外側に反転した状態をいい、子宮底が陥没(かんぼつ)または下垂(かすい)反転し、時には子宮内壁が腟内または外陰に露出します。程度により全内反症、不全内反症、子宮圧痕(あつこん)に分類されます。

原因は何か

 主に臍帯(さいたい)の牽引(けんいん)、胎盤用手剥離(たいばんようしゅはくり)などにより分娩第三期に起こり、8000〜1万回の分娩に1例くらいの頻度でみられます。誘因となるものとして、癒着胎盤(ゆちゃくたいばん)、過短臍帯(かたんさいたい)、臍帯巻絡(さいたいけんらく)、多胎分娩(たたいぶんべん)、巨大児分娩、羊水過多、多産婦、子宮奇形、前置胎盤(ぜんちたいばん)、低位胎盤、子宮筋無力、頸管弛緩(けいかんしかん)などがあります。非産褥性(ひさんじょくせい)としては腫瘍(粘膜下筋腫)の牽引によるものがあります。


  しきゅうないまくえん

子宮内膜炎

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どんな病気か

 子宮内膜炎とは、子宮内腔をおおっている子宮内膜の炎症のことです。

原因は何か

 細菌感染による炎症が原因になります。感染経路は、上行性感染によるものが大部分ですが、まれにリンパ行性、血行性、下行性(腹腔内から卵管を介して)感染も認められます。
 下行性感染を起こすものでは結核(けっかく)性のものが多く、卵管結核から子宮内膜へ波及します。起炎菌としては、大腸菌、腸球菌、連鎖球菌(れんさきゅうきん)、ブドウ球菌、淋菌(りんきん)、結核菌、バクテロイデス、ペプトコッカスなどがあります。
 月経が定期的にある女性では、子宮内膜の機能層は周期的にはがれ落ちるので、細菌が侵入してきても月経時に排出されてしまうこともあります。閉経後や分娩後、流産後の女性では周期的な子宮内膜の剥脱(はくだつ)がないので、上行性感染を起こしやすいと考えられます。また、子宮内膜生検(しきゅうないまくせいけん)、子宮卵管造影(しきゅうらんかんぞうえい)、卵管通水術などの子宮内操作時に細菌が侵入することもあります。


  しきゅうないまくしょう

子宮内膜症

初診に適した科
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どんな病気か

 子宮内膜症は、子宮内膜あるいはそれと似た組織が子宮内腔以外の部位に発生し、女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受けて増殖する疾患です。
 子宮内膜症の大部分は骨盤内に発生し、その病変部は月経時に、子宮内膜と同じようにはがれて出血します。卵巣内で増殖すると、毎月、卵巣にチョコレート状になった古い血液がたまって大きくふくれ、いわゆるチョコレート嚢胞(のうほう)を形成します。
 子宮内膜症は生殖年齢にある女性の10〜15%に存在するといわれていますが、とくに最近増えています。その理由としては、腹腔鏡検査が進み診断能力が向上して病気が見つかるようになっていること、初婚年齢・初産年齢が上がっていること、出産回数の減少などが指摘されています。

原因は何か

 子宮内膜移植説と体腔上皮化生説(たいくうじょうひかせいせつ)の2つが有力です。
 子宮内膜移植説は、卵管を経て逆流した月経血中にある子宮内膜細胞が腹腔内に到達し、腹腔面に生着するという説です。ただし、この説では、なぜすべての女性に子宮内膜症が発症しないのかという疑問が残ります。
 一方、体腔上皮化生説は、腹膜がエストロゲンや月経血の刺激を受け、子宮内膜組織のように変化して子宮内膜症が発生するというものです。子宮内膜症の発症メカニズムを一元的に説明することは困難であり、現時点では、子宮内膜移植と体腔上皮化生のいずれもが重要であると考えられています。


  しきゅうにくしゅ

子宮肉腫

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どんな病気か

 子宮体部にできる悪性腫瘍には、子宮体がんのほかに子宮肉腫があります。子宮体がんは子宮の内側の表面をおおっている上皮組織から発生しますが、子宮肉腫は子宮の上皮以外の成分から発生する腫瘍です。
 子宮体部の悪性腫瘍のうちの2〜5%を占めるまれな病気で、主に40〜60歳の女性に発生します。5年生存率は進行度によって違いますが、全体でおよそ30〜40%と予後は不良です。
 子宮体部の筋肉から発生することが多く、子宮筋腫(きんしゅ)と区別がしにくいため、筋腫として手術したのちに、病理検査の結果で子宮肉腫と判明することもあります。

原因は何か

 他の悪性腫瘍と同様に、突然変異による何らかの遺伝子異常によって起こると考えられています。また、骨盤への放射線照射歴とも関連するとされています。


  しきゅうのきけい
子宮奇形

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どんな病気か・原因は何か

 霊長類では、子宮は胎児発生の過程で左右のミュラー管が癒合し、中隔(ちゅうかく)が消退して、ひとつの子宮が形成されます。子宮の奇形は、主としてこのミュラー管の癒合不全、中隔消退不全、あるいは片側のミュラー管発育不全によって生じ、この不全の程度によってさまざまな形態を示します。
 ミュラー管上部の癒合不全では、子宮の上部(子宮底)が弓状を呈する弓状(きゅうじょう)子宮、さらに癒合不全が下部まで及ぶと、子宮体部が2つに分かれる単頸双角(たんけいそうかく)子宮、子宮頸部まで2つに分かれる双頸双角(そうけいそうかく)子宮、腟まで2つに分かれる重複子宮・重複腟となります。
 また、片側のミュラー管の発育が不良であると、子宮の片方に発育不良の子宮が付属している副角(ふくかく)子宮、まったく発育しなければ角状の子宮・卵管がひとつだけ存在する単角(たんかく)子宮となります。
 ミュラー管の癒合は正常でも、その後の中隔の消退に障害があれば、子宮の中央に中隔が残る中隔子宮となります。さらに、2つに分かれた子宮の間の交通の有無によっても形態が異なります。


  しきゅうはついくふぜんしょう

子宮発育不全症

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どんな病気か

 厳密な定義はありませんが、子宮の大きさが各年齢相当の正常子宮に比較して小さい場合を子宮発育不全症と呼びます。

原因は何か

 原因としては、先天的な子宮低形成と卵巣機能不全に伴う後天的な発育不全に分かれます。
 先天的な子宮低形成としては、ミュラー管の発育不全が原因であることが多く、腟欠損(ちつけっそん)で解説したロキタンスキー・キュストナー・ハウザー症候群では、痕跡(こんせき)的な子宮しか認められません。また、先天性疾患であるターナー症候群のような染色体異常でも、子宮発育不全を認めることがありますが、これは卵巣機能不全に伴うものです。
 先天的な異常を認めない場合でも、思春期以後の卵巣機能不全により低エストロゲン(女性ホルモン)が長期間に及ぶと子宮の発育不全を来したり、いったん正常に発育した子宮が萎縮(いしゅく)することがあります。



  しきゅうはれつ

子宮破裂


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どんな病気か

 妊娠している子宮体部(たいぶ)に起こる裂傷を子宮破裂といいます。多くは分娩時に起こり、突発的で大量の腹腔内出血と腟からの出血を伴います。母子ともに死亡する可能性のある救急疾患であり、迅速な診断と適切な治療、とくに輸血を中心とする母体の全身管理と緊急手術が必要になります。全妊娠の0・1%程度に発生しています。

原因は何か

 産道に問題があって、分娩が進行しにくい状態で、強すぎる陣痛が起こった場合に発生します。児頭骨盤不均衡(じとうこつばんふきんこう)、骨盤内腫瘍、軟産道強靭(なんさんどうきょうじん)などが誘因になりえます。多産婦、帝王切開術や子宮手術後の瘢痕(はんこん)のために子宮に弱い部分がある場合に起こりやすい疾患です。また陣痛促進薬の投与、産科手術(鉗子(かんし)分娩、吸引分娩、骨盤位牽出術(けんしゅつじゅつ)など)を原因とする場合もあります。


  しきゅうふぞくきえん
子宮付属器炎

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どんな病気か

 卵巣と卵管を総称して子宮付属器と呼び、この子宮付属器に起こる炎症を子宮付属器炎といいます。付属器を越えて炎症が骨盤腹膜内に広がると骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)、さらに腹部全体に広がると汎(はん)腹膜炎になります。

原因は何か

 ほとんどの場合、細菌などの感染によります。子宮付属器は子宮内腔、腟を介して外界とつながっているため、外界から病原菌が進入する可能性があります。子宮付属器における局所の免疫機能が低下するか、あるいは、病原体の進入が過剰となった時に子宮付属器炎が起こります。
 不潔な性行為や性感染症の患者さんとの性行為などで起こりやすく、子宮内操作を伴う医療行為、子宮避妊リング、卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)、悪性の子宮腫瘍なども誘因になりえます。
 原因となる病原菌には、性感染症としてクラミジア・トラコマチスと淋菌(りんきん)、一般細菌として大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌(れんさきゅうきん)、バクテロイデスなどがあります。これらが混合感染している場合が多いようです。膿汁がたまって腫瘤(しゅりゅう)を形成したものを瘤膿腫(りゅうのうしゅ)、膿瘍(のうよう)といい、卵管にできるものを卵管瘤膿腫、卵巣にできるものを卵巣膿瘍と呼びます。



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