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   しつかんせつだっきゅう
膝関節脱臼                            

初診に適した科
[整形外科]

どんな外傷か

 膝関節の相対する大腿骨顆部(だいたいこつかぶ)関節面と脛骨顆部(けいこつかぶ)関節面の位置関係が、まったく失われたものを膝関節脱臼といいます。非常に大きな外力、たとえば交通外傷や、最近はスポーツ外傷でもみられます。膝関節の安定性は前後内外、その他の多くの靭帯(じんたい)・軟部組織により支えられてるので、脱臼の際にはこれらは断裂し、重度復合靭帯損傷になります。したがって治療の大変難しい外傷です。
 さらに重要な問題として、脱臼に合併して膝の後方の重要な血管・神経を損傷することもまれではなく、その場合、緊急手術が必要になります。

原因は何か

 膝関節脱臼の分類は脛骨近位端(けいこつきんいたん)が大腿骨遠位端(だいたいこつえんいたん)に対してどちらの方向に脱臼するかによって、前方脱臼、後方脱臼、内方脱臼、外方脱臼、回旋脱臼に分かれます。これらは膝への外力のかかり方、すなわち受傷機転(原因)によって決まり、損傷される靭帯も決まります。たとえば膝関節後方脱臼は、膝関節を90度前後の屈曲位で脛骨近位端に前方から強い外力を受けた膝に発生し、後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)・後方関節包および内外側副(ないがいそくふく)靭帯が断裂します。



  しつかんせつねんざ
膝関節捻挫

初診に適した科
[整形外科]


どんな外傷か

 スポーツや坂道などで膝を少しひねっても、膝の痛みやはれ、不安定性がなければ、捻挫とはいいません。捻挫という医学用語には定義があり、異常な外力により関節包や靭帯(じんたい)の一部を損傷していても、関節面相互の適合性が正常に保たれている状態をいいます。関節面相互の適合性が保たれていないのは脱臼(だっきゅう)で、捻挫よりさらに重い外傷です。したがって、膝関節捻挫というのは膝関節の靭帯損傷とほぼ同じことになります。
 靭帯の損傷には部分的な断裂による軽いものから、完全断裂の高度なものまでがあり、第1度捻挫から第3度捻挫まで3段階に分けられます。

原因は何か

 最も頻度の高い膝関節捻挫は、スキーなどのスポーツでよくみられる内側側副(ないそくそくふく)靭帯の損傷です。この靭帯は膝の内側にあり、膝の外側からの強大な外力により損傷します。第1度の損傷では膝の内側の圧痛のみで不安定性はありません。第3度損傷では、膝の30度屈曲位だけでなく、膝の伸展位でも外反不安定性があります。
 膝関節の靭帯損傷で最も治療の難しいのが前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)損傷で、バレーボール、バスケットボール、サッカーなどのスポーツでよく起こります。前十字靭帯は膝関節内にある靭帯で、膝の前方への外力や回旋を制御する重要な靭帯です。診断・治療には整形外科の専門的な知識が必要です。

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